みなさんこんにちは。

研究室に入るけど、ブラックな研究室にはいきたくない。
研究室の選び方を知りたい。
こんな悩みを解決します。
理系の大学生は学部4年時に研究室に配属されます。(文系でゼミにあたるものです。)
研究室で研究した成果を論文としてまとめて晴れて卒業、となるわけですが、研究室によって天国と地獄があります。
ブラックな研究室に入ってしまうと、体を壊したり卒業させてもらえなかったり、大学卒業後の人生に大きく影響します。
この記事では、研究室選びに後悔しないためのポイントを紹介します。
ただし、研究室がブラックだからと言って、教授や研究内容が良くない、ということでは決してありません。
あくまで配属される学生にとってよいかどうかという点で書いています。
もし研究室に配属されてから嫌になってしまった、辛くなってしまった場合には以下の記事が参考になります。合わせてご覧ください。
目次
研究室の選び方:ポイント12選

研究に興味があるか
自分の興味のある分野に近い研究室を選ぶことが最優先です。
なぜなら、興味のない分野を選んでしまうと、うまくいかなくなったときに心が折れてしまうからです。
自分の興味のある分野であれば、たとえ大変なことがあっても乗り越えやすくなります。
コアタイム、休みはどうか
コアタイムや休みのルールも確認しましょう。
コアタイムがあるところは厳しい傾向にあります。自分の好きな時に研究したいという学生はコアタイムなしの研究室をおすすめします。
ただし、コアタイムがないと自己管理が求められ、怠け続けると取り返しがつかなくなるので注意してください。
休みも研究室によってまちまちです。
例えば、夏休みは丸々1か月のところもあれば、カレンダーの休日しか休めないところもあります。
休みが多ければよいというわけではありませんが、自分のスタイルに合った研究室を選ぶことが大切です。
博士や助教がいるかどうか
博士や助教がいるかは確認してください。
なぜなら、博士や助教の地位まで残りたいと思う人がいるということは、雰囲気や研究環境が良い研究室の可能性が高いからです。
ただし、博士課程の人たちの学年は気にしてください。
4年、5年、といった人が複数人いる研究室は注意です。
なぜなら、博士号は実績を出さないと取れず、3年で卒業するのは本人の実力次第ですが、場合によっては教授が厳しくてなかなか取得できない場合もあるからです。
研究費は潤沢か

研究費をしっかり獲得できているかは大切です。
研究費がないと、以下のデメリットがあります。
- やりたい実験ができない
- 実験器具や装置のメンテナンス(業者との調整など)を学生がやることになる
- 学会は自己負担、海外の学会には行けない
- パソコンなどの設備が古い、またはない
研究費がどのくらいあるかは、科研費のサイトで調べることができます。
教授名を入力すれば、どのような研究内容で、どのくらい予算をもらっているかがわかります。
研究実績はあるか
研究実績がどのくらいあるかは必ず確認します。
なぜなら、研究実績と予算は比例するからです。実績を出しているところは、予算を多く獲得できるので資金が潤沢になります。
また、アカデミックの世界で生きていきたい人にとっては、いかに実績のある教授の下につけるかが大切です。
なぜなら、実績のある教授の下につくことで、自身の成果もあげやすくなり、コネも作りやすくなるからです。
就職先はどうなっているか
先輩方の就職先も確認しましょう。
自分が行きたい業界や企業に行けているのか、どのような業界が多いかなど確認します。
例えば、研究分野と就職先の業界のトレンドが全く異なる場合、研究に興味が持てなくなったり、嫌になった人が多いとも読み取れます。

学部生、修士、博士の人数バランスはどうか

学部生、修士、博士以上の人数のバランスを確認します。
学部生、修士が大半で、博士以上が少し、というのが理想です。
たとえば、修士の学生がほとんどいなく、博士や研究員が多い研究室は、以下のデメリットがあるかもしれません。
- 研究にストイックで修士以下の学生が集まらない
- 修士以下の学生は放任される
また、技術を継承してもらうという意味でも、学部生、修士、博士がバランスよくいることが大切です。
なぜなら、学部生は修士の学生に、修士の学生は博士の学生に実験方法や研究の仕方を教えてもらう機会が多いからです。
教官の性格
教官の性格はかなり大切です。
どんなに研究内容が良くても、教官との相性が悪いと卒業するまで苦しむからです。
大半の教官は講義などで関わることがあると思います。
そこでどんな人か確認するとともに、研究室の先輩に実際に聞いてみるのもおすすめです。
講義は簡単で優しいけど、研究は超ストイック、という教官もいますので、様々な所から情報を集めることが大切です。
設備は充実しているか
実験設備は勿論ですが、パソコンなどの備品も確認してください。
場合によってはパソコンは自分のものを使うところもあります。
研究にはあまり影響はありませんが、他の研究室がパソコンを支給されたり、ハイスペックなものを使っていると羨ましく感じてしまいます。
研究会の頻度
どの研究室でも進捗確認の会があるはずです。
その頻度を確認してください。
一般的には週1程度(持ち回りで月1回程度)が理想ですが、毎週の報告を求められたり、逆に放任で報告が求められないところもあります。
どちらもよくないので、適度な頻度で進捗確認がある研究室をおすすめします。
修士以上の学生の出身大学

大学院生の出身大学を確認してください。
人気の研究室では、内部生のほとんどが同じ研究室に進学します。
外部の人が多い研究室は、内部生に人気のない研究室の可能性があります。
逆に外部生からしたらチャンスですが、内情をよく確認するようにしましょう。
教官の就活への理解度
教官によっては就活を理由に研究を止めることを認めない人がいます。
そうなると就活の難易度が一気に上がってしまい、最悪失敗します。
これも先輩に様子を聞いてみましょう。
見分けるコツとして、企業出身の教授は就活に寛容である傾向があります。
なぜなら、自分自身が就活をした経験があるからです。
ブラックな研究室に入ってしまった時の解決法

どんなに情報を集めても、各研究室には定員があるので、そこからあぶれてしまった場合は希望の研究室には行けません。
もし、相性の悪い、あるいはブラックな研究室に入ってしまった場合の解決法を紹介します。
以下で紹介する方法で、研究生活の苦労を減らすことができます。
同期や先輩を頼る
研究や教官との相性が悪くても、同期や先輩と仲良くできれば、それほど苦労しません。
皆同じ悩みを持っていて、苦労を共有できるからです。
就活に全力投球する
アカデミックを目指していない場合は、研究室の1年または2年は踏み台と考えて、就職活動に全力で取り組みましょう。
修士以下であれば、研究成果と就職はほとんど関係ありません。
推薦を利用する場合も、基本は学科単位の募集なので、研究室や研究内容はあまり関係ありません。
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大学院で研究室、大学を変える
学部生であれば、大学院で別の研究室、別の大学を目指すことができます。
ただし、研究室は大学院の試験の成績順で決まることが多いので、試験でいい成績をとれるように準備をしてください。
また、行きたい研究室の事前調査も忘れずに行いましょう。
修士までなら努力で卒業できます
正直な話、学部生、修士であれば、結果が出ていなくても、日々努力したことを認められれば卒業させてもらえます。
なぜなら、教官側からしても、成果を出せない学生の面倒を見るのは時間の無駄だからです。
もちろん、教官との関係は良いに越したことはありません。
教官との相性をはじめ、この記事で紹介した研究室の選び方のポイントを確認して、後悔のない研究室選びをしてもらえるとうれしいです。
今回は以上です。
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