博士課程(ドクター)は就職できないというのは本当か?【問題なし】

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みなさんこんにちは。

なべっち
なべっち
博士課程(ドクター)へ進学すると就職できないの??

こんな疑問にお答えします。

私自身は博士課程(ドクター)に進学していませんが、所属していた研究室には博士課程の人が先輩、後輩ともに多くいました。

博士課程に進学しようと考えたときに必ず言われるのが、「就職するのが難しくなる」ということです。

博士課程に進む人は研究者、大学教授を目指す、落ちこぼれた人は就職先がなく放浪する、、というイメージが先行してしまっていると思います。

これが理由で博士課程に進学することを躊躇する人が結構います。

実際そんなことはなくて、結果から言うと、周囲の博士課程の人で就職できていない人はほとんどいませんでした。

むしろ、大企業の研究職に就いたりして、博士号を生かせる職に就いている人が大半です。

そんなのは一例だろう、と思う方もいるかもしれませんが、博士課程の就職にはしっかりとメリットがあります。

この記事では、博士課程から就職するメリット、デメリット、そして博士課程から就職する場合のポイントを紹介します。

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#50アイキャッチ

博士課程に進学してよい人、よくない人の基準を紹介します

博士課程が就職できないはウソ。「就職しようと思えば」普通にできる

博士課程が就職できないはウソ。「就職しようと思えば」普通にできる

結論ですが、博士課程であっても就職しようと思えばちゃんと就職することができます。

以下の表は学部卒、修士卒、博士卒それぞれの就職率(正規雇用者の割合)ですが、確かに博士卒は学部卒、修士卒に対して20%ほど低いです。

就職率(正規雇用された人の割合)
学部卒 72.9%
修士卒 75.1%
博士卒 53.3%

 

文部科学省「学校基本調査(2017年)」データをもとに作成

これだけ見るとたしかに博士卒は就職できないと思うかもしれませんが、そもそも博士卒は就職を希望しない人が多いです。

例えば、研究者(助教、ポスドク)となったり、海外の大学へ研究員として留学するような人はカウントされません。

これらは一般には任期があるので、正規雇用には含まれません。

言い換えれば、就職しようとする人が少ないだけで、就職しようとすれば普通にできるわけです。

博士課程から就職するメリット

博士課程から就職するメリット

冒頭で、博士課程から就職することにはメリットがあると説明しましたが、具体的にはどのようなメリットがあるか紹介します。

専門性をアピールできる

博士課程では研究を重ね、論文を提出することになります。

正直なところ、修士までの研究の質とは比べ物になりません。

そのため、3年間でかなりの専門性を養うことができます。

これは研究職を目指すときに非常に強みになる部分であり、企業が即戦力として欲しい人材になります。

英語力・論理的思考力が評価される(外資系に強い)

基本的には論文は英語で書かれます。

また、博士課程の人が研究発表する場は全世界のため、発表ももちろん英語です。

英語で難解な研究内容を説明するためには、相当な英語力が必要になります。

それを習得する過程で英語力が高まります。

そして、論文や研究発表では論理的思考力が求められます。

支離滅裂なことをかいても評価されません。

そのため、博士課程の人は研究を通じて英語力と論理的思考力を相当に鍛えられるわけです。

当然、企業としてもそれを評価しており、特にコンサル系、シンクタンク系、外資系の企業では重宝されるスキルで、実際にこれらの業界へ就職する人も多くいます。

これらの業界に共通することは「好待遇」です。

もちろん高いレベルの成果が求められますが、しっかりと報酬がついてきます。

新卒とは違うルートで就職できる

博士課程の就職は一般には学部卒、修士卒とは別ルートのことが多いです。

どちらかというと転職に近い形です。

そのため、めちゃめちゃ競争率が高いということはまずなく、分野、職種を決めればあっさり決まることが多いです。

私の研究室の博士課程の人も、「いつ就活やってたの??」というくらいの勢いで就職先が決まっていました。

博士課程から就職するデメリット

博士課程から就職するデメリット

もちろん、博士課程の就職にデメリットもあります。

これらはどうしようもないので、うまく付き合っていくしかありません。

求人数が少ない

博士課程をねらった求人は少ないのが現実です

企業からすると、入社してから適性を見て配属させるというよりは、最初からいれたい配属先のチームがあって、一本釣りをするイメージです。

そのため、どうしても求人数は少なくなります。

職種が限られる可能性が高い

企業側としては採用したい職種がおおよそ決まっているので、職種が限られる可能性が高いです。

とはいっても、基本的には研究職なので、就職希望する人とアンマッチになることはほとんどありません。

また、どうしても研究職は嫌だという場合は、コンサル系、シンクタンク系、外資系の選択肢もあります。

年齢が高いと敬遠されやすい

特に日本の企業は年功序列が依然として多いので、年齢が高いと給料が高いのが普通です。

そのため、博士課程で就職すると年齢が高い=新人なのに給料を上げないといけない、ということになり、博士課程の求人を控えている企業があることも事実です。

博士課程から就職する場合のポイント

博士課程から就職する場合のポイント

ここまで読んでいただき、就職も視野に入れたいと思っていただけたら嬉しいです。

そんな方のために、博士課程から就職する場合のポイントを紹介します。

研究成果が出なそうであれば早めに就職に切り替える

博士課程に進学したものの、思ったよりも成果が出ない人は多いと思います。

ある程度粘る気持ちも必要ですが、目安は「3年で卒業できるかどうか」です。

3年で卒業できるとは到底思えないと感じた時点で就職を視野に入れたほうがいいです。

結果論ですが、研究者として活躍している人は博士課程をストレート(3年)で卒業できています。

最低でも+1年(4年)、それでも卒業できなさそうな場合は残念ながら適性を考え直した方が良いと思います。

もちろん、進学してみて「思ったのと違う」と感じた時点で切り替えるのもアリです。

早ければ早いほど年齢のデメリットも少なくなるからです。

採用スケジュールをしっかりと確認する

博士課程の就職は学部卒、修士卒のルートとは異なることを説明しましたが、各企業ごとに採用スケジュールが異なります。

志望する企業がどんなスケジュールで採用活動をしているかをよく確認してください。

これは、企業の就職説明会で説明があったり、採用担当の方に問い合わせれば回答してくれます。

博士課程の就職には就職サービスの利用がおすすめ

就職サービスというと、転職する人が利用するイメージですが、博士課程の就職でも利用可能です。

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まとめ:博士課程でも就職は問題なし

まとめ:博士課程でも就職は問題なし

この記事では、博士課程から就職するメリット、デメリット、そして博士課程から就職する場合のポイントを紹介しました。

博士課程は就職できない、なんてことはありません。

むしろ自分の専門性を生かし、やりたいことができる可能性が学部卒、修士卒より高いです。

研究者への道だけでなく、就職という道も一度考えてみてはいかがでしょうか。

今回は以上です。