前回の「問題集の効果的な使い方」では問題集の使い方を説明しましたが、その途中の問題の区別の項で「ケアレスミス」という言葉を使いました。
この言葉は特に目新しいものではなく、皆さんもよくご存じ、そしてよく悩まされる問題ではないでしょうか?
今回はこのケアレスミスをどうやったら防ぐことができるか、私の体験談も踏まえてお伝えします。
・ケアレスミスが多い人
・ケアレスミスを減らしたい人
・ケアレスの防ぎ方がわかる
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目次
ケアレスミスとは
ケアレスミスとは、注意散漫によるミスという解釈が一般的ですが、この記事の中では
「正しい答えがわかっていたのに間違えた」状態のことを指すことにします。
例えば、
- 計算方法は正しいが計算ミスをした
- 答えの表示が不適切(約分忘れ、有理化忘れ、四捨五入忘れ、桁数間違い、大文字小文字)
- 聞かれている問いに対した答えになっていない(記号で答えるべきところを語句で答える、あるいはその逆など)
- 単純な書き間違い、誤字脱字(漢字のミスなども含む)
- そもそも採点者が読めないような字だった
といったものです。

私も気づかないところで誤字、脱字をしていました。
どのような場面でケアレスミスしやすいか
これは私の経験上、大きく分けて2つあると考えます。
ひとつは
「時間に限りがあり焦っているとき」
もうひとつは
「楽勝だと思う問題のとき」です。
前者はみなさんもすぐに頭に浮かぶものと思います。
焦ってしまった結果、問題を読み飛ばしたり、意図していない書き間違い、計算間違いが発生する場面です。
後者は問題のはじめだけ読んで答えがわかってしまうような問題を解く場面です。
これは問題をしっかりと読み切らないことが原因です。

まさに油断大敵ですね。
ケアレスミスは普段から注意していましたが、問題のはじめだけさらっと目を通して答えがわかるような問題で特にミスが多かったと思います。
これは、どのような形式で答えるかは問題の最後に書いてあることが多いのですが、ここまで到達する前に問題から目を離して、解答を始めてしまっていたからです。
「楽勝だ」と思う問題こそケアレスミスの危険が潜んでいます。
ケアレスミスを防ぐためには
ミスを防ぐために、そもそもミスを発生させないための「発生対策」とミスしたものを見逃さない「流出対策」のふたつの観点から説明します。
発生対策・・・ケアレスミスを発生させない
冷静に問題をよく読む
これは意識の問題になりますが、焦っているときほど冷静に問題を最後まで確認するように意識しましょう。
どうしても早く解答に入りたい気持ちもわかりますが、一度しっかりと読み切ることが大切です。
普段の勉強ではほとんどミスをしない問題でも、試験当日は緊張感と時間への焦りがあるために普段では絶対しないようなミスをしたことが多々あります。
そのたびに非常に悔しい思いをしました。焦っているときほど冷静にと自分に言い聞かせることが大切だと思います。
きれいな字で書く
ここでいうきれいは「はっきりと読み取れる」程度の意味です。
はっきりと読み取れない文字は、見直しをしたところでミスの見落としをしてしまう可能性があります。
他の人が読み取れるレベルであればよいと思います。
人によっては、本人もよく読めない状態まで到達してしまう人もいます。これではミスに気づくことすらできません。
計算が早い人ほど冷静に、丁寧に意識して問題を解くことが重要です。
流出対策・・・ミスを見逃さない
ミスを発生させないようにしても、100%ということは難しいです。
そこで、たとえミスが発生してしまっても、それに気づいて修正できることが大切です。
見逃さないための対策は「見直し」です。
解答の見直しだけではNG
よく試験で、問題が解き終わったら見直しをしなさい、と言われると思います。これは正しいことであり、時間が許す限りやるべきことです。
しかし、そのやり方が適切でなければあまり意味はありません。
見直し=解答の見直しと考えるかもしれませんが、これでは不十分です。
なぜなら、問いに対する答えになっているかの確認ができないからです。
数字の桁数間違いなども結局問題を正しく読み取っていないことが原因となります。
そのため、見直しは問題と解答を照らし合わせることが重要です。
ケアレスミスはするものだという意識も大事
自分はケアレスミスをする可能性があると意識しながら問題を解くことがミス防止につながります。

ケアレスミスをする自分を認めてあげましょう。
まとめ
今回はケアレスミスの種類と防ぐ方法を説明しました。
普段から自分がしやすいケアレスミスをよく理解しておき、試験本番だけでなく普段の勉強でもケアレスミスをしないという姿勢が大切です。
そして焦っているときほど冷静に解き進めることが本番のミス撲滅につながります。
すぐにはできるようになりません。日々の積み重ねを大切にしてミスを減らしていきましょう。
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